第40回ワイズ句会
秋でした。
句会のあった10月20日は。
それから数日して急に気温が下がりもう冬の気配を感じます。
私の3句
秋思とは骨になりにし喉仏
(喉仏の正体って軟骨で、火葬すると無くなるらしい。
一般に喉仏といわれているものは背骨の上から2番目の骨らしい。
生前はあんなに存在感があるのに(特に男性)、
せつないなー、秋思だなーって。
俳句やってなかったらこんなこと一生知らないままなのでしょう。)
ラジオから秋茄子の句へちまの忌
午前五時稚児の頬染む秋祭
今月は先生の作った句に
小鳥来る智恵子の空に小鳥来る
というのがありまして、
なぜこんなにも心を揺さぶられるのかわからんのだけれども
精神を病んだ末に病気で亡くなった智恵子とそれを詩にした夫、高村幸太郎夫妻のことが。
智恵子は東京に空がないといふ
ほんとうの空が見たいといふ
私は驚いて空を見る
(中略)
智恵子は遠くを見ながらいふ
阿多々羅山の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のホントの空だといふ
あどけない空の話である
高村智恵子 レモン忌~康太郎が智恵子の臨終を唄った詩「レモン哀歌」にちなむ
高村幸太郎 連翹(レンギョウ)忌~連翹の花を好み、告別式では棺の上に1枝が置かれていた