「アナザーラウンド」見てきました。
タイトルは、デンマーク本国では「DRUK」
英語で「ANOTHER ROUND」
もう一杯!という意味だそうです。
「血中アルコール濃度を常に0.05%に保つと仕事もプライベートもうまく行く」
との仮説を実証しようとする40代高校教師4人の男性のお話。
今作が作られたデンマークは18歳(数年前まで16歳!)からの飲酒が法律で認められているとか。
監督はトマス・ヴィンターベア
(あのラースフォントリアー監督と「ドグマ95」を共同で始めた方らしい。
今作はそんなおどろおどろしさはありません。。)
デンマークにおける高校生の飲酒の凄さというこの映画の題材のヒントをくれ、映画にも出演予定だった娘さんを撮影開始後交通事故で亡くすという壮絶な経験を乗り越えて作られた作品。
主演はマッツ・ミケルセン
元ダンサーで俳優に転向、デンマークはもとより、ハリウッドでも活躍する凄い人らしい。
今作では、超イケメンで家族にも仕事にも恵まれているにもかかわらず、あの中年クライシスの感じ、見事でしたね。息遣いとか目のうつろさとか、見てて苦しくなるほどでした。
まあ、前情報てんこ盛りで見に行ったもんだから悪い予感しかしなくて。
でもラストの大団円的な終わり方は胸が救われる思いでした。
こっからネタバレ
4人組の中でも主人公マーティンと一番仲の良かったトミー。
彼が、おそらく100%酒に酔ったまま相棒の犬と海へ釣りに出てそのままドボンのシーン。
あれは自殺?事故?
トミーはマッツ様と同年代には見えなかったけど、サッカーのコーチにも見えなかったけど、トミーに男にしてもらったと言っても過言ではない、あのメガネ君がお葬式のシーンで歌い始めるくだり、泣けたわー。
どちらにしてもそこから物語が軌道修正されて男たちは立ち直っていく。(ように見えた)
あのドボンシーン、あれ、ゴッドファーザーのマイケルがフレドをやった場面が思い出されてしまった。音だけして後は無人の船が映るだけ、、
何の説明もないって、映画的です。
もう一つ、マーティンと奥さんはどうなるの?
よりは戻るの?
えーい面倒くさい!!って踊りだしたともとれる。とれない?笑
ラストのダンスシーンはホント良かった。
流れてた曲 Scarlet Pleasureさんの「What A Life」も良き。